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ブックショートアワード2015年12月期、二度目の優秀作品に選ばれました。題は「ウシロアシ」 よかったらポチッと押して読んでね。

しぜんの詩・Ⅰ(銀の鈴社)に“世界の合唱”の詩を掲載しております。

月刊絵本こどものまど(鈴木出版2014・5月号&11月号)に、少年詩掲載!

BOOK SHORTS、第2期優秀作品に!左のBOOK SHORTSをぽちっと押してね。全文読めます。第4期は、友だちのが選ばれました!プラネタリウムの空、と、長靴を(時々)はいた猫、です!
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てのひら [物語詩]

おやすみ満月2.jpg

てのひら

 

小さい満月を

てのひらにのせる

黄色くてほんのり温かい

ぽうっ

と明かりを秘めている

 

夜の森を彷徨い

小径を照らし

野犬も寝床へ

遠くフクロウ鳴きホー

地面には光る石と

蛍光緑のキノコ群

月下美人は一夜

目を開き瞑る

 

夜が明けはじめ

満月は少しずつやせ細るように

夜に沈み見えなくなった

 

やがて

すっかり

早朝の陽射し

 

温かいおひさまを

手のひらにのせる

 

空のてのひら






 

※最近読んだ本:メアリと魔法の花 メアリー・スチュアート 角川文庫                    ※映画も見てきました。楽しかった。ジブリへのオマージュ的場面が沢山溢れてました。駿さんの純真さみたいなのは、表現するのは難しいですね。


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青い遠吠え [物語詩]

遠吠え.jpg

 

青い遠吠え

 

青々と吠える

遠吠え狼のような

青色の切なさ

あおん

あおん

おおーん

 

遠吠えの悲しみは深く

水辺の底に沈み

青い湖水が生まれた

 

すくっても

すくっても

指からこぼれてしまう

清らかな野性

 

悲しみの果てを癒すのは

 

青い者同士

遠く渡り合う

青い遠吠え







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くまの名前 [物語詩]

 

くまの名前

 

しょっぱい海に住んでいた

しろくまに

ぼくは

しおくまと名付けた

ぼくにとって

はじめてのしろくまだったから

ほかのしろくまと

ちがいを付けたかったんだ

名前を呼ぶ

ともだちにぐっと近づく

 

「しおくま」

「なんだい」

「ちょっと呼びたかっただけ」

「わかるよ」

 

「くりくま」

「うん」

ぼくは栗色の毛皮で

りくに住むくりくり目だから

くりくまとしおくまは呼ぶ

 

ぼくたちは

名前が付いたときから

生きてるって気がした

 


ドリンククマⅱ.jpg


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ふわん [物語詩]

うさたち.jpg
ふわん

焼きたての食パンに
バターをのせると
とろけてふわん
うさぎのかたちになった


うさぎバターはねて
ふわん
とんでいった

すぐにもどってきて
さっきより
白いウサギバターに
なっていた

みるみるうちに
ウサギバターは
パンにしみこみ
白い雲のかたち

食パンを
さっくりかじると
ふわん
朝がやわらかく
白ウサギ雲の気分

ふわり浮かんで







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きみがいない [現代詩]

ねこのびⅱ.jpg
きみがいない

きのう
猫がいなくなった

いつもの
ひなたぼっこ先で
みえなくなった
長い塀の上も
さんぽ道にも

…日々は過ぎて

新しい猫が
ひなたぼっこ
あの猫と同じ場所
おなじ毛皮をまとい
ずいぶん幼くなって

見えなかった時が
手をつなぐように
続いてゆく

きみがいない
時間を埋めるように




※野際さんの最後の映画の予告を見ていると、涙がどっと溢れてきました。
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夢十時 [現代詩]

青の空と海.jpg
夢十時

夜十時
数えるための星を見上げると
白い鳥がふわんと飛んでいった

鳥は鳥目ではなかったか

この目で確かに捕らえた
白い鳥は見る間に
夜に溶けるように消えてしまった

風を避けながら
夜を透かしながら
遠くいつまでも眺めていた
夢のような白だったな鳥

夜十時
夢十時
叶わない夢さえ溶けて消え

新しい朝を迎え入れる
用意は出来ている














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犬は見ていた [物語詩]

射光.jpg
犬は見ていた

犬は見ていた
遠くに霞む蒼い山々の向こう
通りを渡らなくなった老猫
子供達が駆け足で子供を通り越す時

犬は真っ直ぐな目をして
誰よりも深く澄み切った
温かな結晶を
肉球の中に掴んで離さず
大いなる心で
まるい地球の大地を踏みしめ

犬はじっと見ている






※TVで辻井伸行くんと五嶋龍くんの演奏を聞いて、温かくて優しくて、一瞬で泣けてきました。

〒郵便.jpg
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映画の向こう [現代詩]

雪にゃんこ.jpg
映画の向こう

映画の向こうで
小粋なジョークを操る西洋人に
ずいぶん憧れを抱いたものだ

明るく軽快な言葉が発せるなら
いつだってなめらかで澱みない
流暢な会話が楽しめるだろうに

日常会話で
居留守を使わざるを得ない
口下手に
心の扉を叩きノブを握り
開こうとする強者がいた

興味の階段を上り
やって来た希な輩は
映画好きで世話好きで話上手な
輝くばかりの太陽だ

きらきらを降り注ぎ
言葉の花を咲かせてこぼれる
術を操れることができたなら
映画の向こうへ繋がる扉が
ほんのちょっぴり開くだろうか







※最近行った美術館:ウォルター・クレイン展。子供たちのために描いた?ここまで繊細な絵本には脱帽です。全部持って帰りたかった。滋賀県近代美術館は、遠いけれど雪が降り出して神秘的でした。[右斜め上]押すと美術館へ飛びます。
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さようならからはじまる [現代詩]

さよなら夕日ⅱ.jpg
さようならからはじまる

別れをどちらから切り出したか
今はもう覚えていない

あらがうことはやめ
時間の経過を
辛抱強く待ち

ようやく
さようならが聞こえてくる

似たような出会い
また繰り返されることは
目に見えている

しみじみと泣き笑い怒り
やがて
自由の切符を手に入れたお互いに

「さようなら」

はじまりの足音を鳴らす











※まるで、人と人の別れみたいだけれど、私と菌との別れのうた。きつかった、傷ついた心みたいに。
※1/14はべっぴんさんのイベント会へ。高良くんに会えたのがうれしかった。そしておみやげも!雪を蹴飛ばし全国から来られてて、すごい!1月29日に放映されます。

べっぴんさんタオル.jpg


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出現 [現代詩]

空の下の画面.jpg
出現

何かがぱしゃん!とはねた
それが
頭の中だったのか
現実の川だったのか
覚えていない

夢とも現ともいえない中で
ふんわりとした空間に
漂う流れ
空と川、雲と風のような

そのとき
はっと閃きが出現したなら
夢も現も
この現実に描ける魔法









※ようやく初詣へ。まだまだひとはいっぱい!にぎやかで活気があり、私もがんばろう!と。
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