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てのひら [物語詩]

おやすみ満月2.jpg

てのひら

 

小さい満月を

てのひらにのせる

黄色くてほんのり温かい

ぽうっ

と明かりを秘めている

 

夜の森を彷徨い

小径を照らし

野犬も寝床へ

遠くフクロウ鳴きホー

地面には光る石と

蛍光緑のキノコ群

月下美人は一夜

目を開き瞑る

 

夜が明けはじめ

満月は少しずつやせ細るように

夜に沈み見えなくなった

 

やがて

すっかり

早朝の陽射し

 

温かいおひさまを

手のひらにのせる

 

空のてのひら





光る玉.jpg








※ゆきねこさんが、この詩とおんなじ!と見せてくれた光の玉。すごいね、ブルーやオレンジや、色々に変わる光のへんげ。 

※最近読んだ本:メアリと魔法の花 メアリー・スチュアート 角川文庫                    ※映画も見てきました。楽しかった。ジブリへのオマージュ的場面が沢山溢れてました。駿さんの純真さみたいなのは、表現するのは難しいですね。


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青い遠吠え [物語詩]

遠吠え.jpg

 

青い遠吠え

 

青々と吠える

遠吠え狼のような

青色の切なさ

あおん

あおん

おおーん

 

遠吠えの悲しみは深く

水辺の底に沈み

青い湖水が生まれた

 

すくっても

すくっても

指からこぼれてしまう

清らかな野性

 

悲しみの果てを癒すのは

 

青い者同士

遠く渡り合う

青い遠吠え







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くまの名前 [物語詩]

 

くまの名前

 

しょっぱい海に住んでいた

しろくまに

ぼくは

しおくまと名付けた

ぼくにとって

はじめてのしろくまだったから

ほかのしろくまと

ちがいを付けたかったんだ

名前を呼ぶ

ともだちにぐっと近づく

 

「しおくま」

「なんだい」

「ちょっと呼びたかっただけ」

「わかるよ」

 

「くりくま」

「うん」

ぼくは栗色の毛皮で

りくに住むくりくり目だから

くりくまとしおくまは呼ぶ

 

ぼくたちは

名前が付いたときから

生きてるって気がした

 


ドリンククマⅱ.jpg


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ふわん [物語詩]

うさたち.jpg
ふわん

焼きたての食パンに
バターをのせると
とろけてふわん
うさぎのかたちになった


うさぎバターはねて
ふわん
とんでいった

すぐにもどってきて
さっきより
白いウサギバターに
なっていた

みるみるうちに
ウサギバターは
パンにしみこみ
白い雲のかたち

食パンを
さっくりかじると
ふわん
朝がやわらかく
白ウサギ雲の気分

ふわり浮かんで







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