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犬は見ていた [物語詩]

射光.jpg
犬は見ていた

犬は見ていた
遠くに霞む蒼い山々の向こう
通りを渡らなくなった老猫
子供達が駆け足で子供を通り越す時

犬は真っ直ぐな目をして
誰よりも深く澄み切った
温かな結晶を
肉球の中に掴んで離さず
大いなる心で
まるい地球の大地を踏みしめ

犬はじっと見ている






※TVで辻井伸行くんと五嶋龍くんの演奏を聞いて、温かくて優しくて、一瞬で泣けてきました。

〒郵便.jpg
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メロンソーダの泡 [物語詩]

なつのそら.jpg
メロンソーダの泡

ドーナツ店に行くと
決まってメロンソーダを注文
懐かしい味まぶしい色
はじけるまばたき

シュワシュワッと
メロン色したさわやかは
子供の頃からの
わくわく感そのまま

泡の中に
シュワシュワひきこまれ
透明グリーンの水中に
とぷん!
とひたされ泳ぎ出す

水平線を眺めるため
顔を出して浮かぶと
カランコロン鳴る
氷の透明がグラスのしずくと
冷たさを競い合い
コポコポ
透明のあぶくをはく
透きとおったさかながわらった

口の中でざわざわしぶきを上げ
さざめくさかなあぶくは
生まれ変わった新鮮な朝を連れてくる

さかなのかわりに
さわやかなあぶくの口になり
ストローでソーダを吸うと
ぱちぱちはじけて

目が覚めた
夏ソーダのシャワー





ハート型のぶどう!みっけ。甘酸っぱい。                                           ※最近卵の黄身が双子で、ミルクセーキを作りました。おいし。                                                                ※みどりのひょうたんは、自然史博物館で。暑くて溶けそうだった。この詩を読んで、涼しくなってくれるといいな。                                                                  ※今日は土用の丑の日。うなぎふわっとおいしかった。




ひょうたん.jpgハート型のぶどう!.jpg
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月曜日の美術館 [物語詩]

デトロイト美術展.jpg
月曜日の美術館

月曜日の美術館は静かだ

絵画の中は
サーカステントの雑踏
アルルカンが魅惑の仕草
犬と子は小道を駆け回り
少女が憂鬱の頬杖をつく
額縁の中を彷徨い
切り取られた過去に揺れ
ざわざわ
心の底が波打ち際に立つ

ふと我に返ると
旅の終わりの出口
静寂の美術館に囲まれ
体温がなめらかになる

余韻を味わう近隣カフェ
“四匹の猫”でお茶

スカーフを巻いた黒猫が
いらっしゃいませと給仕に来た
思わず目をこすったが
まだ
絵画の旅は終わりそうにない





※月曜ピカソ展に行って描いた詩作。ピカソ初期の作品に惹かれました。                                                ※天王寺デトロイト美術館展では、8月火水木(祝除く)は絵画が撮影可能!楽しかった。                                 ※ハルカス美術館のスターウォーズ展前にライトセーバー!ちびっこ戦うの?!


ライトセーバー.jpg
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時計草の裏庭 [物語詩]

文化園のバラ.jpg
時計草の裏庭

煉瓦の壁向こうの庭園
時計草の裏に
新しい時が隠れている
香りと美と愛しさ
癒しの夢想と一緒に

時を止め逆回転し
長く短くなる時の魔法

流れをゆるやかにするのは
時間の問題でも時の運でもなく
どれだけ心に大きな野原の
広がりがあるかということ

時計草の裏庭の分室に
時間の種を知る
植物学者と鳥が暮らしている
ひとはひとつの願いを続けると
時間を重ねた分だけ
魔法使いに近づく

魔術の種を心で読みとり
時を重ね真実を描いて







※最近観た映画:ブ―リン家の姉妹 ・ソロモンの偽証 前編 ・海街diary  ・衝撃的作品のあとに和む作品をみると、日常のなにげないことに、はっとした。大切なことがこぼれ落ちていた。
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熊の序章 [物語詩]

パンダレッサー.jpg
熊の序章

ー何せ、たくさん読み散らして
いるものですから
ホワイトグマさんがいった
読書家なのだな

三時のおやつのやまびこパンを
もぐもぐほおばり
物語「熊の行水」の
感想を伝えに
訪ねて来てくれたのだ

ー熊についてですね、
少し勘違いがあるかも知れません
ホワイトグマさんがいうことには
野ぐまと海ぐま
生き方の半分は
茶色と白くらい違いがあるのだと

ーじゃ、まいりましょう
ーえ、どこへ?
ホワイトグマさんは
たっぷりのカフェ・オレを
コクコクコクッ
ー気に飲み干すと
椅子から立ち上がり
ー違いを知りにですよ
ーや、教えてくれるのですか?
ーもちろん!いい話は真実を見ないと
(わくわくわくわく!)
体温が上がって熱くなってきた

熊と旅をするなんて
それだけで熊の序章だ
手帳とペン
やまびこパンと水筒
♪ハナウタも鞄に詰めて

ホワイトグマさんと
冒険のはじまりを
物語を奏でるように
てくぽく
てくぽく歩いていった




図書館のねんね.jpg




※京都市動物園の図書館にともだち作の絵本ねんねが!

お茶っこ.jpg





※先月ゆきねこさんのお茶っこ体験講座へ。心地よい賢治さんのおはなし。とっても勉強になりました。
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コポコポ [物語詩]

アンモナイト風らせん階段.jpg
コポコポ

科学実験のフラスコを思わせる
サイフォンコーヒーと朝のパン
コポコポコポ…

マスター
「ん」
チョッキ似合うね」
「古いねーベストだよ」
言いながらウサギのマスターは
優雅にコーヒーをカップに注ぐ

懐中時計片手にあわてて跳ねる
白ウサギがご先祖とは思えない
カウンターの後ろに並ぶ食器棚の片隅に
有名な白ウサギの挿し絵が飾られてある

もうひとつのマスターの自慢は
アンモナイトの石柱だ
ジイウサギから店を譲り受けた時
いつか継ぐであろうと
まだ小さかった孫にそっと語った

カウンターを支える石板の柱に
アンモナイトが埋まっている
太古が静かに眠っているのだ

子ウサギのとき
駆け足が遅いと父ウサギに叱られ
夜中にここへ来て
しくしく泣いていると
石柱の中に眠っているはずの
アンモナイトがぼうっと青く
光りだしてなぐさめてくれた
ジイウサギが天国へ
飛び跳ねていってしまった日も

地震でもびくともしなかった
アンモナイトの石柱は
代々継がれるこの珈琲店を
守り続けている

コーヒーで
酔ったように浮かれて
昔昔の話を語り聞く
コポコポコポ…
サイフォンがいい匂いをさせ
アンモナイトの代わりに
声を立てて
笑ったように聞こえた







※最近見に行った美術館:モネ展・ルノアール展                                   ※最近読んだ本:岸辺のヤ―ビ 梨木香歩 福音館 ・サブマリン 伊坂幸太郎 講談社 ・チルドレン 伊坂幸太郎 講談社文庫 ・マクベス シェイクスピア 新潮文庫 詩的! ・とにかくうちに帰ります 津村記久子 新潮文庫                                                      ※最近観た映画:わたしを離さないで・さよならドビュッシー ・アナザ―カントリー ・アメージングスパイダーマンⅠ・Ⅱ ・ムーンライズキングダム  
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満月にはまだ早い [物語詩]

sorakumo.jpg



満月にはまだ早い

三日月草の
光りの命が芽吹き
ナァァオゥー鳴く
世猫(夜猫)を
黙らせるくらい神々しい

風車草もしんと静まり
銀の夜のとばりから
光の糸を地に通す
三日月の淡いまなざし












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古風な魔法 [物語詩]

地中海村.jpg
古風な魔法

古風なあばら屋が
夜になると
時代を遡ってきた洋館
魅惑のお屋敷に見えるのは
どういう訳だろう

ランプの灯の光と影が
幻想を生み
下弦の月がいっそう
不思議な世界へ
引き寄せたのかも知れない

洋館扉の鉄ノックをコンコン鳴らす
(よく見るとライオン頭の装飾品)
ギィーッとお屋敷にふさわしい
錆びた音がして…

扉を開ける主は
ライオン紳士や山羊執事
であって欲しいと願う

真夜中の神秘
古風な魔法の扉が開く







※数年前、芦屋にあった洋館も、鎌倉にあった鳩屋敷?も壊されてしまい、とても残念。ファンタジー小説の案や映画の撮影が出来そうだったな。
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しっぽ [物語詩]

馬.jpg
しっぽ

しっぽの長いひとが
歩いていたのでびっくりして
―しっぽ出てますよ
と言いにいった
しゅるん!としっぽは消え
―アリガトウ
と四つ足で走っていった
しっぽを消せば
分からなくなったのに
四つ足で走るから
ばれちゃったでしょう
たぬき

都会で見るたぬき
もうそんな季節
そろそろ演習の時期だけど
まだまだ修行が足りない
と言いながら
ぼくも時々しっぽを出すので
喫茶店で熱い珈琲にあっつ!と
舌の代わりにしっぽが出る)
先輩風を吹かせるにはまだ早い
しっぽが長すぎる
北野キツネ



写真乗馬のお馬さん。目が可愛いので、詩に関係なくのせました。や、もしかして…。
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単眼鏡の水平線 [物語詩]

三沢厚彦さんのクマ.jpg
単眼鏡の水平線

遠いところ
あらゆる景色の役割を
果たしてくれる単眼鏡
手のひらにすっぽり収まり
かつては小動物の望遠鏡

遠いあこがれを近くで眺めたり
さっと飛び立つ
羽根あるものたちも
じっくり観察(森林の精も!)
水平線からやってくる
海の帆船が進む帆も
真っ先に見つけられる

遠くを望む澄み切ったグラス
周りの光りを集結し
遠くへ行かずとも片目で
叶えてくれる望み

片目は現実を見据える地平線
もう片方の目は
夢を受け入れる水平線

大きな眼力となる








星の王子さまチョコ.jpg





※大好きな三沢厚彦さんの彫刻が、阪急百貨店のディスプレイに!そして、チョコレート展で星の王子さまのチョコ缶が!楽しい!                                                                     ※この日、科学の店が消えてしまう前に、最後の単眼鏡を購入。遠くなる科学の店は、いつまでも消えずに見えて…。
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