はるかぜ [現代詩]

はるかぜ
なんだか
急にふっきれて
はるかぜ
目の前が明るくなった
土から芽生えてかるくなった
はるですね
はるですよ
ことりが
ちちちと鳴き
ぴゅーんと青い空へ
はるいちばんのあと
ゆるやかにしみとおる
はるかぜ

※最近読んだ本 :PK 伊坂幸太郎 講談社 ※先日、巨大な豪華客船を見に天保山へ。人間の創造ってすごい。
回り道 [現代詩]
妖精 [浮遊詩]
明けの明星 [現代詩]
七つめの部屋 [物語詩]

七つめの部屋
六つめの部屋までは何も変わらない
七つめに入った途端事件が起きた
扉を開けると一面の空と庭園
二足歩行で近づいて来る
タキシード犬にあいさつされ
「初扉?」「あ、はい」
浮遊した合言葉みたいなコトバを交わす
気づくとぼくもタキシードを着ていた
庭園でお茶会があるという
少しうれしくて尻尾を振った
え?いつのまに生えた!?
思わず庭の池に顔を映す
まだ人間だ
タキシード犬が見えなくなり
キョロついていると
「珍しいね尻尾の生えたヒトなんて」
タキシード姿の男猫だ
「初扉なんです」
「そう、じゃ紹介するよ」
猫氏はヒョウ兄弟や穴熊親子
牡鹿氏に白兎嬢、カエル画伯
様々な知人を紹介し語り合い笑い
お茶を飲み楽しくて
切なくて
これはきっと夢なんだ
と思ったとたん
パタン!
七つめの部屋の扉は閉じられた
「残念です」
遠くから微かなため息が聞こえて消えた
図書館の蔵書庫の奥にある
七つめの古い扉の前に立っていた
図書館の七不思議を探りに来ていた
動物の話声がすると噂の
七つめの部屋の扉は
押しても引いても
もう二度と開くことはなかった
扉から遠く離れ
名残惜しげに振り向くと
かたんぱたん!
七つめの部屋に
ねずみがチューチューにこにこ
入って消えた
※ストロベリーナイト、すごい!謎の扉の鍵がカチリ、少しずつ解決に向かって開かれていく。 登場人物それぞれの会話もいい。今日はじめて真剣に見ました。恐いの苦手なのに。
ひとの中の時間 [現代詩]

ひとの中の時間
懐かしい匂いがすると
過去が蘇るのか
過去へ戻るのか
今にいながら回想は
確かに経験の中にある
ありふれたあの時も
何かの拍子に行き来している
束ねるほど過ごした日常は
長い時間の帯になる
時を重ねたのは夢へのかけ橋
ひとの中の時間
考える時の声
哲学の束を胸に巻き
未来に夢をかける
※最近読んでる本:負けんときーヴォーリズ満喜子の種まく日々 玉岡かおる 新潮社 ・可愛く、賢く、元気な玉岡さんが、パワフルに書く姿が浮かびます。ヴォ―リズ建築とともに、映像化されないかな。そして、エキストラで出たい! ※3/19月曜ゴールデン山村美紗ドラマに、お能鑑賞の観客エキストラしてます。水色ワンピースにスカーフ姿。一瞬位映ってるかなぁ。
砂浜に立つ [現代詩]

砂浜に立つ
砂浜に立つ
濃い青海 淡い緑海
道なき道
水平線の向こうへ
思いを馳せる
とりのこえ とりのこえ
ふいに塩辛い涙が襲わないよう
とりを見上げる
※心に傷を負ったひとは、強い魂を受け取って生きている。













