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めぐる自然 [現代詩]

ひまわり畑.jpg
めぐる自然

私の中で
嫌が取り巻いていた

取り除くには
緑の葉っぱ
空の青み
七明かりの虹

木立の小径
動物の無邪気
ほのかな星ランプ
毒は沈めた赤い茸
色鮮やかな心

好きなものを浮かべると
自然の色が
夢のようにめぐって
紛れもない支えとなり
嫌の固まり
濁った水たまりは

流れて消えて見えなくなった





※いつの間にか吉野へ辿り着くと、絶滅危惧種?のハグロトンボが!                                           ・三輪そうめんと子持ち鮎も美味しかった。                                                        ※志摩マリンランドの巨大マンボウ。とぼけたお顔がいいね。


マンボウ.jpgハグロトンボ.jpg
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メロンソーダの泡 [物語詩]

なつのそら.jpg
メロンソーダの泡

ドーナツ店に行くと
決まってメロンソーダを注文
懐かしい味まぶしい色
はじけるまばたき

シュワシュワッと
メロン色したさわやかは
子供の頃からの
わくわく感そのまま

泡の中に
シュワシュワひきこまれ
透明グリーンの水中に
とぷん!
とひたされ泳ぎ出す

水平線を眺めるため
顔を出して浮かぶと
カランコロン鳴る
氷の透明がグラスのしずくと
冷たさを競い合い
コポコポ
透明のあぶくをはく
透きとおったさかながわらった

口の中でざわざわしぶきを上げ
さざめくさかなあぶくは
生まれ変わった新鮮な朝を連れてくる

さかなのかわりに
さわやかなあぶくの口になり
ストローでソーダを吸うと
ぱちぱちはじけて

目が覚めた
夏ソーダのシャワー





ハート型のぶどう!みっけ。甘酸っぱい。                                           ※最近卵の黄身が双子で、ミルクセーキを作りました。おいし。                                                                ※みどりのひょうたんは、自然史博物館で。暑くて溶けそうだった。この詩を読んで、涼しくなってくれるといいな。                                                                  ※今日は土用の丑の日。うなぎふわっとおいしかった。




ひょうたん.jpgハート型のぶどう!.jpg
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にゃんこ [少年詩]

おどるにゃんこ.jpg
にゃんこ

ちびにゃんこ
かぜにゃんこ
ゆめにゃんこ

あるくきみをみつけると
みちばたに
ぽっとあかりがともるよう

だれかが
あかりをつれていった

かぜがさらったの
おとぎにかえったの
ぬくぬくのいえで
ねむれるの

のらにゃんこ
いえにゃんこ
ゆめにゃんこ

もういない




※ゆきねこさま。kasimaさんのところにいたこにゃんこの写メ、かわいくて載せてしまいました。もう、ずいぶん大きくなったろうねぇ。

にゃんこ.jpg
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月曜日の美術館 [物語詩]

デトロイト美術展.jpg
月曜日の美術館

月曜日の美術館は静かだ

絵画の中は
サーカステントの雑踏
アルルカンが魅惑の仕草
犬と子は小道を駆け回り
少女が憂鬱の頬杖をつく
額縁の中を彷徨い
切り取られた過去に揺れ
ざわざわ
心の底が波打ち際に立つ

ふと我に返ると
旅の終わりの出口
静寂の美術館に囲まれ
体温がなめらかになる

余韻を味わう近隣カフェ
“四匹の猫”でお茶

スカーフを巻いた黒猫が
いらっしゃいませと給仕に来た
思わず目をこすったが
まだ
絵画の旅は終わりそうにない





※月曜ピカソ展に行って描いた詩作。ピカソ初期の作品に惹かれました。                                                ※天王寺デトロイト美術館展では、8月火水木(祝除く)は絵画が撮影可能!楽しかった。                                 ※ハルカス美術館のスターウォーズ展前にライトセーバー!ちびっこ戦うの?!


ライトセーバー.jpg
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鳥のさえずり [現代詩]

飛ぶ鳥の羽根.jpg
鳥のさえずり

手帖を開くと
鳥がいた

鳥は歌い
私はほほえむ

胸をふるわせ
くちばしさえずる

君を見つめ
自然に歌がこぼれ出す

手帖に挟んでいたのは
今にも飛んでゆきそうな

鳥の羽根
だけだったとしても






アクアリウム.jpgひまわり太陽.jpg







※アートアクアリウム展に行って来ました。あんなにいっぺんに金魚を見たのははじめて!切ない綺麗さ。 ※旅先で、振り向いたらわっと太陽のひまわりがいっぱい。ものすごく暑かったけれど、一瞬吹き飛びました。
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火星の休暇

曇る空.jpg
火星の休暇

火星がビルの屋上に
腰掛けている
まるで
魔女の腰掛けに座るように

地球に大接近した火星は赤く
きらきら涙雫のように瞬き
遠いはずの星がとても近くに感じる

ゆるやかにのびた流星を
まぶたで捉え
星とふたり静かに眺める

やがて
遠くへ旅立つであろう
火星の孤独を
休暇が過ぎても
青い記憶でなぐさめられれば







※最近読んだ本:ハムレットQ1 シェイクスピア 光文社古典新訳文庫                               ※最近観た映画 オデッセイ 火星に取り残される話。水を作りジャガイモ植えたりして、孤独感はなく面白かった。 
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時計草の裏庭 [物語詩]

文化園のバラ.jpg
時計草の裏庭

煉瓦の壁向こうの庭園
時計草の裏に
新しい時が隠れている
香りと美と愛しさ
癒しの夢想と一緒に

時を止め逆回転し
長く短くなる時の魔法

流れをゆるやかにするのは
時間の問題でも時の運でもなく
どれだけ心に大きな野原の
広がりがあるかということ

時計草の裏庭の分室に
時間の種を知る
植物学者と鳥が暮らしている
ひとはひとつの願いを続けると
時間を重ねた分だけ
魔法使いに近づく

魔術の種を心で読みとり
時を重ね真実を描いて







※最近観た映画:ブ―リン家の姉妹 ・ソロモンの偽証 前編 ・海街diary  ・衝撃的作品のあとに和む作品をみると、日常のなにげないことに、はっとした。大切なことがこぼれ落ちていた。
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初夏 [現代詩]

けやきの木陰.jpg
初夏

葉桜木の上に晴天
春の向こうに夏の風

吹きっさらしの昨日は
記憶の手帖に挿んで
水色のことばにして

雲のスカーフ
ふわりとまいて

初夏を歩く








※けやきの木の下で、おにぎりをほおばると、初夏の風がさやさやささやいて美味しさが広がりました。                                                                     ※最近読んだ本:精霊の守り人 上橋菜穂子 新潮文庫 ・エーミールと三人のふたご ケストナー 岩波少年文庫                                                          ※最近観た試写会 ・世界から猫が消えたなら ・猫が主役の映画。時計店や部屋の雰囲気が素敵でした。悪魔の特殊メイク、一瞬気付きました。
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熊の序章 [物語詩]

パンダレッサー.jpg
熊の序章

ー何せ、たくさん読み散らして
いるものですから
ホワイトグマさんがいった
読書家なのだな

三時のおやつのやまびこパンを
もぐもぐほおばり
物語「熊の行水」の
感想を伝えに
訪ねて来てくれたのだ

ー熊についてですね、
少し勘違いがあるかも知れません
ホワイトグマさんがいうことには
野ぐまと海ぐま
生き方の半分は
茶色と白くらい違いがあるのだと

ーじゃ、まいりましょう
ーえ、どこへ?
ホワイトグマさんは
たっぷりのカフェ・オレを
コクコクコクッ
ー気に飲み干すと
椅子から立ち上がり
ー違いを知りにですよ
ーや、教えてくれるのですか?
ーもちろん!いい話は真実を見ないと
(わくわくわくわく!)
体温が上がって熱くなってきた

熊と旅をするなんて
それだけで熊の序章だ
手帳とペン
やまびこパンと水筒
♪ハナウタも鞄に詰めて

ホワイトグマさんと
冒険のはじまりを
物語を奏でるように
てくぽく
てくぽく歩いていった




図書館のねんね.jpg




※京都市動物園の図書館にともだち作の絵本ねんねが!

お茶っこ.jpg





※先月ゆきねこさんのお茶っこ体験講座へ。心地よい賢治さんのおはなし。とっても勉強になりました。
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コポコポ [物語詩]

アンモナイト風らせん階段.jpg
コポコポ

科学実験のフラスコを思わせる
サイフォンコーヒーと朝のパン
コポコポコポ…

マスター
「ん」
チョッキ似合うね」
「古いねーベストだよ」
言いながらウサギのマスターは
優雅にコーヒーをカップに注ぐ

懐中時計片手にあわてて跳ねる
白ウサギがご先祖とは思えない
カウンターの後ろに並ぶ食器棚の片隅に
有名な白ウサギの挿し絵が飾られてある

もうひとつのマスターの自慢は
アンモナイトの石柱だ
ジイウサギから店を譲り受けた時
いつか継ぐであろうと
まだ小さかった孫にそっと語った

カウンターを支える石板の柱に
アンモナイトが埋まっている
太古が静かに眠っているのだ

子ウサギのとき
駆け足が遅いと父ウサギに叱られ
夜中にここへ来て
しくしく泣いていると
石柱の中に眠っているはずの
アンモナイトがぼうっと青く
光りだしてなぐさめてくれた
ジイウサギが天国へ
飛び跳ねていってしまった日も

地震でもびくともしなかった
アンモナイトの石柱は
代々継がれるこの珈琲店を
守り続けている

コーヒーで
酔ったように浮かれて
昔昔の話を語り聞く
コポコポコポ…
サイフォンがいい匂いをさせ
アンモナイトの代わりに
声を立てて
笑ったように聞こえた







※最近見に行った美術館:モネ展・ルノアール展                                   ※最近読んだ本:岸辺のヤ―ビ 梨木香歩 福音館 ・サブマリン 伊坂幸太郎 講談社 ・チルドレン 伊坂幸太郎 講談社文庫 ・マクベス シェイクスピア 新潮文庫 詩的! ・とにかくうちに帰ります 津村記久子 新潮文庫                                                      ※最近観た映画:わたしを離さないで・さよならドビュッシー ・アナザ―カントリー ・アメージングスパイダーマンⅠ・Ⅱ ・ムーンライズキングダム  
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