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ブックショートアワード2015年12月期、二度目の優秀作品に選ばれました。題は「ウシロアシ」 よかったらポチッと押して読んでね。
しぜんの詩・Ⅰ(銀の鈴社)に“世界の合唱”の詩を掲載しております。
月刊絵本こどものまど(鈴木出版2014・5月号&11月号)に、少年詩掲載!

BOOK SHORTS、第2期優秀作品に!左のBOOK SHORTSをぽちっと押してね。全文読めます。第4期は、友だちのが選ばれました!プラネタリウムの空、と、長靴を(時々)はいた猫、です!
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かけら [現代詩]

白猫.jpg
かけら

言葉が胸に染み込み
身動きできなくなる
本の中に入り込んでいた

遺跡あとのように
そぎ落とされたかけらが
記憶に残されてゆく
それはどこの部分か
まったく想像できない
無意識が選ぶ

かけらは周りも巻き添えにし
化石のごとく永遠に残り
ひょいと心が裏返った瞬間
ぐるりと回って蘇る

かけらの扉を開けるのは
また無意識だ

縦横無尽に
血液が流れるように
意識も無意識も
記憶とともに流れてゆく

ふいに
口から飛び出した
花のときや
ひきがえるのとき
アンデルセン童話みたいな
この瞬間も
記憶がつかさどる
無意識のかけら





※最近読んだ本:さざなみのよる 木皿泉 河出書房新社 (ナスミさんが、日常の神様みたいだった。泣けた。) ・木皿食堂③お布団はタイムマシーン 木皿泉 双葉社                ・かがみの孤城 辻村深月 ポプラ社 

・とても久しぶりに登場しましたら、やけに哲学めいたものを載せていました。少年詩もまた載せたいと思います。・最近はやたら人に会うこと、空に飛んでったひとが多いので、頭ぐるぐるしてましたが、ちょっと落ち着いてきたかな?日常も非日常に変換し、何が起こるか分かりません。
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手の中の樹海 [物語詩]

雪樹木ⅱ.jpg
手の中の樹海

手の内にひそむ
樹海に迷いこむ

足音のない
森林オオカミの影
灰色雨雲の空模様
ひび割れた地面に
赤い水玉の毒キノコ

リョコウバトとドードー鳥に
救済を求めたが
彼らは絶滅へ
遠のいてしまった

会いたいと願い
手のひらを開くと
樹海の奥深く洞穴が現れた
その中の湧き水に
透明な記憶があふれていた

いつでも会えると思えば強くなる

彼らの足音が
静かに近づいてくる











※オリンピックで勇気をもらってます。2月頃は、いつも霧の中なので助かりました。
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透明の証明 [現代詩]

水と光.jpg
透明の証明

夢と真の間なら
透明になれるかな

雪の結晶と雨雫のように
風と空の透き間のように
ゆっくりと沈む
月と光りのあわいように

目の底にきらっと
輝く水晶を見つけた
瞬間のように

















※最近観た映画:駆け込み女と駆け出し男 ・面白かった!時代背景を知っていたら、もっと面白かったかな 。 ※最近行った美術館:ハルカス美術館のジブリの立体建造物展 
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モリオのトランク [物語詩]

ラ・コリーナⅱ.jpg

 

 

 

 

モリオのトランク

 

モリオのトランクには

音符がぎっしりと詰まっている

♪ハミングがあふれてる

 

奏でる音を耳にすると

心が自然に動きだす

 

カチリカチャリ

モリオは大きなトランクを開けて

音符を並べる

アコーディオンの軽やかな音の階段

リコーダーのピューと鳴るかくれ穴の音階

オカリナのころんとした音色

今日はどんな音楽を奏でようか

 

太陽のまぶしい光も

月夜の静けさも

雨模様の冷たさも

森林さえずる鳥の喜びも

可愛い音楽

儚い音色

うるおう音楽で表現できるのだ

 

―あっ、来た。

ーモリオだ!

昔の紙芝居に集まるみたいに

 

モリオはトランクを開けて

♪音符を空へ羽ばたかせる

 

乾いた日々を

ぽわん

のどをうるおすように







※最近観た映画:ゴッホ 最期の手紙 


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芸術の秋模様 [絵画]

複雑な熊

複雑な熊.jpg












※熊の絵が描きたくなって、あっという間に生まれていました。複雑な心境そのままの絵です。

りんごを描いたはずなのに、ハートに見えるのは何故?






くるみボタン.jpgニット帽.jpg





※100均のニットメーカーで、白とブルーのマフラーを編み、帽子を編み、手描きのくるみボタンを作りました。

※読みたい本が多すぎて、少しずつ読んでいます。 ・キラキラ共和国 小川糸 幻冬舎                              ・忘れられた巨人 カズオ イシグロ 早川書房                                 ・ていだん    小林聡美 中央公論新社                      ・失われた時を求めて マルセルプルースト 祥伝社(フランスの漫画)    ・ガラスの靴 エリナー ファージョン 新潮文庫                         ※映画エタニティ(オドレイ・トトゥ)で期待度の感想を投稿すると、プレスシートが当たりました!(映像の美しさに引き込まれ、三世代の物語が花のように魅力的で、…と感想を。)※宮崎駿さんが「君たちはどう生きるか」を映画化すると聞いてびっくり。昔から大好きで大切な作品。今の子供たちにどんどん読んでほしい。今年の話題書ですね。
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デーデーポーポー [物語詩]

鹿の朝.jpg

 

デーデーポーポー

デーデー

ポーポーデー

 

だれと通信しているの

キジバト

 

のどの奥の

デーデーを

遠くまで飛ばして

 

天気のいい日は

明るいやりとり

 

朝のデーデーを

こっそり聞いて

 

きみとつながった

朝のはじまり







しりたいなどうぶつの赤ちゃん.jpg







※さえぐさひろこさんの、しりたいなどうぶつの赤ちゃんシリーズ絵本。読んでいると、目の前にサバンナが広がります。

※最近読んだ本:ホワイトラビット 新潮社 ・AX 角川書店 ともに伊坂幸太郎   ・もし文豪たちがカップ焼きそばの作り方を書いたら 宝島社

※最近観た映画:静かなる情熱 エミリー・ディキンソン  

※最近見た美術展:有元利夫展 大山崎山荘美術館




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厳格な記憶 [物語詩]

こどもいすⅱ.jpg

厳格な記憶

 

幼い頃

オルガンはシスターに習っていた

教会のある幼稚園だった

 

講堂で賛美歌を歌い

中庭の片隅で

うつむき加減な十字架の像が

堅い耳を傾けていた

 

オルガンの音は低く

うなるように鳴っていた

 

黒と白の制服のシスターたちは

頭から厳格さをまとい

黒白の鍵盤と同じ

整然と並ぶ正確さを

律儀に守ろうと努めていた

 

私はその厳格さに戸惑い

オルガンのレッスンをおこたり

とても上手に弾く子が

ほめられるのを横目で見ていた

 

やがてポツリポツリ

シスターたちは消え

ほかの幼稚園と変わらない

私服の先生に入れ替わっていった

 

園内で反乱があったと

大人になってから聞かされた

 

黒と白の鍵盤が並ぶ

シスターたちがぞろぞろと

廊下を渡って消えてゆく

 

厳格な記憶が

ひび割れた

古いフレスコ画のように

幼い想像の片隅で

消える寸前に残された








魔法のほうき.jpg望月通陽さん画.jpgタンゲくん.jpg










※最近読んだ本:つぼみ 宮下奈都 光文社 ・スコーレ№4 宮下奈都 光文社文庫 

・森のノート 酒井駒子 筑摩書房  

※先日、奈良の阿修羅くんに会いにいくと、猫のタンゲくんがいて、望月通陽さんデザインのお店を見つけたり。家に帰ると、魔法のほうきが送られてきてた。不思議な日。

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てのひら [物語詩]

おやすみ満月2.jpg

てのひら

 

小さい満月を

てのひらにのせる

黄色くてほんのり温かい

ぽうっ

と明かりを秘めている

 

夜の森を彷徨い

小径を照らし

野犬も寝床へ

遠くフクロウ鳴きホー

地面には光る石と

蛍光緑のキノコ群

月下美人は一夜

目を開き瞑る

 

夜が明けはじめ

満月は少しずつやせ細るように

夜に沈み見えなくなった

 

やがて

すっかり

早朝の陽射し

 

温かいおひさまを

手のひらにのせる

 

空のてのひら





光る玉.jpg








※ゆきねこさんが、この詩とおんなじ!と見せてくれた光の玉。すごいね、ブルーやオレンジや、色々に変わる光のへんげ。 

※最近読んだ本:メアリと魔法の花 メアリー・スチュアート 角川文庫                    ※映画も見てきました。楽しかった。ジブリへのオマージュ的場面が沢山溢れてました。駿さんの純真さみたいなのは、表現するのは難しいですね。


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青い遠吠え [物語詩]

遠吠え.jpg

 

青い遠吠え

 

青々と吠える

遠吠え狼のような

青色の切なさ

あおん

あおん

おおーん

 

遠吠えの悲しみは深く

水辺の底に沈み

青い湖水が生まれた

 

すくっても

すくっても

指からこぼれてしまう

清らかな野性

 

悲しみの果てを癒すのは

 

青い者同士

遠く渡り合う

青い遠吠え







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くまの名前 [物語詩]

 

くまの名前

 

しょっぱい海に住んでいた

しろくまに

ぼくは

しおくまと名付けた

ぼくにとって

はじめてのしろくまだったから

ほかのしろくまと

ちがいを付けたかったんだ

名前を呼ぶ

ともだちにぐっと近づく

 

「しおくま」

「なんだい」

「ちょっと呼びたかっただけ」

「わかるよ」

 

「くりくま」

「うん」

ぼくは栗色の毛皮で

りくに住むくりくり目だから

くりくまとしおくまは呼ぶ

 

ぼくたちは

名前が付いたときから

生きてるって気がした

 


ドリンククマⅱ.jpg


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